何年前でしょうか?
食品メーカー出身で食品添加物を知り尽くした著者が、食品添加物の危険性について書いた本を読みました。
安部司著『食品の裏側』という本です。
添加物なんて危険だと思ってはいましたが、本を読んであまりの事実にショックでした。。。
曰く
安価なコーヒークリームには乳製品は一切使用していない。
果汁0%のジュースは白い粉を混ぜ合わせれば簡単に作れる。
明太子などの『合成着色料無添加』はそれ以外の添加物はふんだんに使用されている。
などなど
そして、ただ危険だとあおっている本ではなく、添加物入りの食品は便利なのでまったく拒絶することは不可能だし、上手く利用しましょう。
実際に講演会の間にコンビニ弁当のお世話にならざるを得ませんと著者が書いているところに非常に好感が持てました。
大人になってからはインスタントラーメンなどは極力食べなかったパパですが、この本を読んで以来、好物だったマッ黄色のたくあんは数回しか食べていません。
無理にやめたんじゃなく、ナチュラルに食べる気持ちがなくなっちゃったんですね。
ある意味、私の人生に大きな大きな影響を与えてくれた本なのです。
その安部司さんの講演会が埼玉県は越谷であったので、先週、雪かきをしてからちょっと遅刻して聞きにいきました。
近くで赤ちゃんがおお泣きしていたことや、安部さんが早口すぎてパパには半分くらいしか聞き取れませんでしたが、それでも面白かった。
本よりも新しい内容が増えていたのと、講演会ならではで公にはいえない食品の固有名を出しての説明でしたからあきずに最後まで楽しみました。
そして期待の実演!
これがまた説得力満点!!!
実際に水と油を混ぜて乳化剤(と言っても乳とは関係ありません。水を油を混ぜて白濁させるだけの薬品)です。それに、バクテリアの糞でとろみをつけて合成のミルクのにおいをつければ完成!
ハイ〇ーなどの化学調味料にわかめ風の味とかつお風の味(すべて白い粉です→ワカメやカツオとは無関係)など、いろいろ足してあげればよく食べているスープになります。
会場で、我々の目の前で白い粉を混ぜ合わせて作ったスープなどを小分けにして会場に回してくれますので、臭いなどは実際にかぐことができます。
そのまんまの匂いでしたよ。
当たり前とは言えびっくり!
海外では禁止されていると言うパーム油に白い粉を足してかき混ぜたものなどは、まさしくマーガリンそのままのにおいでした。
ヨーロッパではマーガリンそのものも禁止され始めているそうです。
そしてジュース。
500ccのジュースの裏を見ると、糖分(と言っても炭水化物と書いてある)60g
コップにとると、紙コップ8分目くらい。
超大量の砂糖の量です。
ところが、砂糖は高いからつかわず、人口甘味料を使用しているそうです。
それも健康に悪い・・・
そのままでは甘すぎるから酸味をつければすべてのジュースのベースができるそうです。
それに色をつけて、レモン風味、オレンジ風味をつければ、果汁0%ジュースの出来上がり!
オレンジなんて虫の屍骸を原料としているんだそうです。
『天然由来』って笑っていました・・・
これに果汁を加えると、高級品の果汁30%オレンジジュースになる!!!
なんてこった!
でも、言われてみればそのとおりっす
黄色は主にタールからとっているそうです。
(たくあんの黄色もタールから→せっかくタバコをやめたのにって思いますよ)
他にも、著書のほうには腐りかけて変色した食材を漂白して売ったり、ごみのような肉を加工してハムにしたり(ゼリー状の薬品を注入してプルプルに固めるんだそうな。そういや、ハムって透明な部分があって昔からなんだろう?って不思議だったんだ)
そもそも、いつまでたっても色の変わらないカット野菜や、何日も腐らない食材なんてまともじゃない。
って、あまりにも当たり前すぎて麻痺していましたよ。
そうやって作られたサラダやら何やら、コンビニ弁当だけでなく、ほぼすべてのお惣菜屋や外食チェーンで使用されているって。
そんなのいちいちそこで作るわけがないでしょ。工場から買ってくるに決まってる。
安くて腐らないので便利だから・・・
なるほど~
だとすれば、どこで何を食べても添加物を食べさせられるんだ。
そのとおりなんですね!
便利で安いから。。。
いちいちだしをとって作った食品はすぐに腐っちゃうからどうしても高価になる。
添加物で作れば変色もせずいつまでも腐らないんだから安く出せる。
日本人はリスクよりも便利さを選ぶから、そういった食品がいつまでも売れる。
消費者が安全な食品しか選ばなくなればメーカーだって商売だから添加物は使わなくなる。
当たり前の論理展開・・・
当たり前だが日本人には受け入れられない。
安い食品を買って、浮いたお金でお菓子を買って、さらに添加物を取りましょうって言ってましたよ(笑)
あまりにあちこちで添加物まみれの食材(しか!)売っていないんですね。
パパだってインスタントラーメンは避けていても、コンビニ弁当や惣菜パンは昼食に食べるしかない。
子供たちだって、習い事が多いから晩飯に外食や惣菜は避けられない。
毎日遅くまで習い事てんこ盛りのうえ、働いてるママだから、毎食作っていたらそれこそ倒れてしまう。
なので、危険を知って上手く減らしながら外食を利用するしかないんですね。今の時代。
悲しいことですが。。。
元々我が家ではお菓子はたまにしかあげていませんし、ジュースもまったくと言っていいほど飲ませていません。
その代わり果物を豊富にあげていますから、健康にはかなり良いと思っています。
そして最近パルシステムを利用し始めましたが、ちょっと高いとはいえ野菜なんか、本来の味がして非常においしいです。
これは食の安全とは別の意味で価値がありますね。
他の何とか組合とか有機野菜なども利用してみようかな?
ちょっと期待してしまいます。
子供の食育にもひじょうによいですよね。
安部さんの講演が余りに面白かったので、DVDを買ってしまいました。
映像で白い粉を混ぜてジュースなどを作っているシーンを見たほうがわかりやすいし、本を読まない人たちでも見てくれるかな?って。
友人たちにも貸してあげるつもりです。
とはいえ、〇の素って便利なんですよね~
チャーハンやアジアンフードには不可欠です。
とりすぎには注意しましょう・・・
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