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カナダからのメール

放射能を避けるためカナダに避難していた家族が帰ってきました。今はみんなで仲良く暮らしています。

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2020

全米女子オープンご苦労様でした。
ショットが乱れながらも耐えに耐えて、最後の最後まで優勝争い。
おかげで今日は不足で睡眠不足でツラかった(笑)

試合後のインタビューで言っていました
「これが今の実力です」
シブコさんは言いましたがその通りだと思います。
彼女は実力が足りないという意味で言っていましたが、私は非常に良い意味で今の実力だと思いました。

3日目4日目、ショットが狂い始めて見ているこっちが疲れ切るほどのピンチの連続。
それをアプローチとパットでしのいでしのいでしのぎまくりながら、少しずつスコアが落ちてゆく。
それでもガクッと崩れずに首位をキープし続けながら、最小限のロスで抑えて抑えて抑えて・・・
本当にすごかったです。
悪いボギーが続いても切れずに粘り続ける精神力。
見ているだけのこっちが「またか!」と切れてしまう状況でも眼の光は衰えずにセーブを続ける。
底なしの精神力を感じました。
この精神力がシブコさんの今の実力です。

そして、ギリギリで踏ん張り続ける原動力となったアプローチ。
素人目に見ても本当にうまくなりました。
(ご自分でも実感していらっしゃると思いますが)
これが今年のシブコさんの実力です。

そして今回、あとひとすじが来なかったパット。
これはもう、運だけですね。
神様が振ったサイコロがたまたま来なかっただけです。
二打差でしたから、あとひとすじが二回入っていれば、いや、一回でももっと早く来ていればずいぶん違ったと思います。


そんな視点で見れば、あれだけショットが乱れたシブコさんが最後の最後まで踏ん張り続けて優勝争いを続けていたのはやっぱりメジャーチャンピオンの実力なんだと思います。

全英女子オープンではイケイケドンドンがツボにはまったかんじでしたが、今回は最後の最後までツボを外し続けていたのに優勝争いを続けていました。
ここにシブコさんの大きな成長を感じることができました。
本当にすごい!
なにしろ、3日目、4日目のあのつらすぎる状況にもかかわらず、首位と二打差でのフィニッシュですから。
普通ならあれだけジリジリ下がり続けたら切れますよ。
でもそこで切れない。

見ている我々も、ほかの選手だったら厳しくなってくると「やっぱり無理か」と思ってしまいがちですが、シブコさんだから「またやってくれる」そう信じて最後の最後まで応援していられる、夢を見られる。
これはでかい!

なにしろ、青木功もジャンボ尾崎も松山英樹も、岡本綾子も宮里藍も果たせなかったメジャーチャンピオンです。
テニスまで広げても、伊達公子も杉本愛も、錦織圭も果たせなかったメジャーチャンピオンです。
日本人では樋口久子さんと大阪なおみさん、そして渋野日向子さんしかいないんです。
誰が何と言おうが、すでにメジャーチャンピオンなんです。
それをビギナーズラックではないと証明した今回の全米女子オープンでしたね。

「これが今の実力です」
それは謙遜ではありません。
髪の毛二本の小さな運命の違いだけでメジャーが取れなかった。
逆に神様のサイコロ次第でいつでもメジャーに勝てる。
今回はしつこくしつこく神様が試練を与え続けましたが、それでも優勝戦線に踏ん張り続けた。
これがシブコさんの今の実力ですよね。

泣きたいくらい感動しました。
本当にありがとうございました。
シブコさん。

そして、来年も期待しますし、きっとやってくれるでしょう。

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