前回書いたアルミシートによる封止後の仕上げですが、皆様なかなかよいものがなくて苦労されているようです。
足立先生のところでは高知産の楮和紙をご用意してくれています。
当然無農薬・有機栽培ですが、臭いがないわけではないので使えない方もいらっしゃいます。
以前リフォームで使用しましたが、サンプルで確認したときに『少し臭います』とのことでしたが、結局使用することになりまして、アルミシートの上から両面テープとタッカー留めで貼りました。
一面にのりを塗るようなことができないため、ぶかぶかした感じにしか仕上がりません。
天井などはさらに難しく、こんな感じになってしまいます。
もっと両面テープを増やすと、両面テープの臭いが飛ぶまで時間がかかってしまいますし、今回はコンクリートに直貼りだったのでタッカーも使えずあきらめるしかありませんでした。
タッカーが使えたとしても、結構目立ちます。
また、和紙の場合は臭いを吸ってしまうので、工事中や保管時の取り扱いが難しい。
香水ベタベタの職人さんにいじられると邯鄲に臭いが吸着されますし、隠れてこっそりタバコなんかを吸われた日にゃ、どうにもなりません。
同じく、住んでいるうちに徐々に臭いを吸ってしまいますから、何年かに一度張り替える必要が出てきます。
難しいところです。
別のCSの患者さんから聞いたところでは、ポリ100%の障子紙を貼っているとのことでした。
ポリならばほとんど臭いを吸わないくせに和紙の雰囲気があって、最初の臭いも飛びやすいですから、これも良いアイデアだと思います。
この仕事はまだまだ資料がないので、経験と知識が大切です。
皆様、十人十色の症状をお持ちですから、絶対のバイブルはありません。
よい本もなかなかありませんし、ネットで検索しても最近は急に情報が増えてきましたが、自然素材なら大丈夫とか現実にそぐわない情報が飛び交っていて、我々健常者には何が本当なのかがわかりにくい。
こうしてお客様から直接、一つ一つ教えていただきながら、レベルアップしていくしかないんです。
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