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カナダからのメール

放射能を避けるためカナダに避難していた家族が帰ってきました。今はみんなで仲良く暮らしています。

03/13

Thu

2025

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09/19

Thu

2013

先週末はひどい台風が来ました。

台風明けの火曜日
出勤しようと朝イチで外に出ると・・・

空気がとってもさわやか!emoji

台風の大雨で大気中のごみや不純物、臭いまでもきれいになってしまったんでしょうね。
関西のほうでは大変だったようでお気の毒ですが、『時々雨が降るというのは必要なものなんだなぁ』と感じた瞬間でした。

都内に入ってもいつものような妙な臭いもなく、しばらくの間本当に空気がきれいなことを実感できました。
PM2.5なんてのもきれいに流れてくれたんでしょうね。

遠くの景色までくっきり!

ま、その汚れが川に流れ魚の体に吸収され、土にしみこみ野菜に吸収され、結局は我々の体内に吸収されてしまうのかもしれませんけどね・・・


それにしても建築の設計をやっているだけに、お客様の家は大丈夫かな?と心配してしまうパパでした。



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09/04

Wed

2013

先日パワフルなポコタンの写真をアップしましたが、今度は逆に『柔らか~な』ポコタンです。


この開脚
どぉ~ですか!


そして、

まだちょっと腰を持ち上げないといけませんが、180度近い開脚からくるりと一回り



ついでに前後の開脚だってこの通りです!


なにしろ
バレエ男子なのです・・・

すでに習い始めて1年半(だったはず・・・)
普段は大したストレッチをやっていないんですが、それでも気付けばこの通り!!

この柔らかさがキープできたら大きな財産ですよ~
姿勢の良さも全てのスポーツに有効です!

いや、通常の生活にも絶対にいいと思います。

バレエ男子!
無駄じゃありませんよ!!!

08/28

Wed

2013

いや~
気付いたらポコタンに結構筋肉がついていてビックリしました。

なにせ

腹筋が割れてるの! emoji


まだ5歳なのに・・・



これです↑
マジびっくりしました・・・

プールとバレエとテニスに通ってはいますが、無理に鍛えたりはしていません。
当然筋トレなんてやっていませんし。

なにをどうやったらこんなになるんでしょうかね?
最近腹筋が柔らかくなってしまったパパにはとってもとってもうらやましい限りです。。。


ちなみにこんなのもあります

なんと、片手腕立て伏せ!!

体重が軽いからできるんでしょうけどね。
でもすご~い!

07/21

Sun

2013

さて、翌朝



大声で怒鳴られて起こされる。

やっぱり・・・



急いでテントをたたむために中を片付けているとさらに怒鳴られた



そこにいたんじゃ中に入れないんだよ!(怒!)



「あのシャッターが入り口か!」

と気づき、あわてて外に出て、テントを引っ張り入り口を空ける。





何でこんなところにテントを張るんだ!と、駅員は大激怒

平謝りに謝り「昨夜11時になってしまい、どうにもならなくてテントを張りました」

と言い訳をしたのだが、とことんボロカスに文句を言われまくった。



確かに悪いのは俺のほうだが、すぐにテントをどかしたんだし、ここまでクソミソに怒られるほどじゃじゃないだろうとさすがに頭にきた。

やはり大都市近郊の野宿は難しい。

都会人には余裕がないんだねぇ~(泣)



なにはともあれ、食事もしないでとにかく出発する。

これ以上心証を悪くすると、次に来るツーリストにもっと嫌な思いをさせてしまうからね。

そもそも、我々は人の好意に甘えて野宿を黙認してもらっているだけなんだから。

怒られるのが本当なのです。

これを読んでいるほかのツーリストの皆さん、勘違いはしないようにね・・・



出発すると、ほどなく勝浦に到着。



時間によってはここから帰ろうと思っていた駅なのだが、昨夜走りすぎたので朝イチについてしまった。

従って、記念写真を取ってすぐに移動開始。

ここからは思っていた以上にひらけた街がずっと続く。



夕べ鵜原で強引に野宿しなかったら、本当に泊る所がなかったかもしれない。

あぶない、あぶない・・・



鴨川からこっちは、サーフィン店や民宿、土産物屋などが多く、内房総とはうって変わって非常に華やかである。

あちらでは食料調達に困るくらいに店がなかったのに、スーパーもコンビニもズラズラ並んでいる外房はまるで別世界だ。

ま、ツーリストとしては内房のさびれ方の方がずっと好きですがね。



しかし、このにぎわいも、今年からは原発騒動で観光客が来なくなるから、地元では死活問題なんだろうなと思う。

福島から放射能が垂れ流される中、房総とはいえサーフィンに来る人は確実に減るだろうから、目の前のサーフィンショップも今年一年を乗り切れるんだろうかと、どうしても余分な心配をしながら走ってしまう。



今日は朝から強風が吹き荒れていたが、せっかくなので九十九里浜を一目見てから帰ろうと(車では飽きるほど来ているが)、海沿いを走る。

自宅から近すぎるので、改めて巻頭近県を走る機会なんてそうそう無いのだ。



道端の商店の旗がブチ切れそうにバフバフはためきまくっている。

本当に前に進むのが大変な風だ。



ひ~ひ~言いながらも何とか九十九里の入り口に到着。





更に北上して銚子まで行こうか?という気持ちはとっくに失せていたので、写真を一枚撮ったらすぐに茂原へと内陸の道に入る。

これだけ向かい風が強いと、山陰になるので風のこない峠を登っている方がはるかに楽なほどなのだが、このあたりに峠はない。

それでも海沿いを離れ内陸に入ると、いくらかでも風が弱くなって走りやすくなる。



何の印象も無い普通の道を走り茂原へ。



ここから輪行で帰ろうと思ったのだが、まだ昼前だし、ちょっと走り足りない。

地図を見ると、もう少し山道を楽しめそうなので、茂原街道をしばらく走ってから山道へ入る。



たいしたことのない峠を越えると湖際に出て、ちょっと下ったら最後の山道はオシマイ。

あとはいくら走っても街中のつまらない道なので、適当な駅で輪行してさっさと帰ることにする。





ふと気づくとバルブのナットがこんなにユルんでいた。

ダートの走りすぎですね~



しかし、最寄りの駅から乗ると、曽我で乗り換えするのが面倒くさい。



で、曽我の先まで走るとすぐに千葉市。

更に足を延ばせば西船橋から武蔵野線で簡単に帰れる。

『じゃ、そこまで走っちゃおう、電車賃も安くなるし』

と、思いながら(ひょっとしたらこのまま家まで走って帰るのも悪くないかな?)などと心の片隅で考えていた。





津田沼につくと、残りは40キロ前後

『あと2時間も走れば帰宅できる。そのために自転車のばらしと組立で1時間半も掛けるのもバカらしいか』

と、結局(案の定)自走で帰宅することになった。



となると、無理に線路近辺を走る必要もなく、最短距離を走って帰れば良いので、コースを検討して、鎌ヶ谷を通過して新京成沿いに入る。

このあたりも新居購入の時に検討して、何度か見にも来た地域である。

地図を見ると、そのまま今回検討した地域をずっとたどって帰るルートである。





途中で道を間違えて、南柏駅に出てしまった。

『しまった、遠回りだ・・・』

が、せっかくなので記念写真を取って出発。



隣の駅は、嫁が買いに行って、目の前で売れてしまった家がある。

ついでに記憶を頼りによってみる。

あそこは崖地物件だったので、地震でどうなったのか非常に興味があるんだ。。。



が、道路整備ができていなくて付近は超迷路状態。

目的の物件を捜すのは早々にあきらめた。

激しく迷ってしまい、どこをどう走ったかわからないまま、とにかく上へ上へと丘を上って、近辺のスーパーと地形を確認。

ようやく見当をつけて下るが、やっぱり迷う。

それでも、大まかな方向の見当をつけて適当に走ると、ようやく江戸川に出た。

江戸川を渡るとようやく埼玉県に入る。

ここまでくればもう何とでもなる。



昨夜ジプシーになってさまよった距離を考えれば、家までの距離なんて『へ』でもない。



そうして無事に帰宅したわけであるが、今回は初めてのルートだったから街中でも飽きずに走ることができた。

しかし、もう二度とゴメンである。

しんどいし、危険だし、何よりまったく面白くない・・・





今日は結局12時間以上、150キロ程度は走ったろうか?

やはり、朝早くにたたき起こされた成果だ(笑)



それにしても、これだけ疲れ切っていたのに、こんなに走れるとはオドロイタ!



まだまだ現役で走れそうな予感!!!

(かなりウレシイ♪)



ママと子供たちが帰ってくるまでには、まだお盆休みがあるからそこでまた走りにいける!



でもね、ツーリングも大好きなんだけど、

ピコポンと一緒に遊んでいる方がずっとずっと楽しい

って、

改めて実感させてもらったよ。



だからごめんね~トーエイ君

お盆休みの後はまた、しばらくのあいだ乗れないけれど

ピコポンの手が離れるまで、壊れずにじっと待っていてね!

君が壊れたらパパも自転車から足を洗うからね~



だから約束だよ!

かならず一緒に沖縄を走って全県制覇しようね!!!

07/21

Sun

2013

5/4



8時くらいに目が覚めたのだが、もったいないので二度寝して、8:30くらいに起床。

テントの外に出ると、すでに昨日のバイクが置いてあった。





「彼はいったい何時間寝たんだろう?」

と余分な心配をしながらテントをたたむ。



野宿の時は、なるべくひんしゅくを買わないように

起きたらすばやくテントをたたむ。

特に都市近郊では鉄則である・・・







ここに泊まったのではありません!

他から走ってきました~

的な雰囲気をかもし出すんです(笑)





朝食のラーメンを作っている間、フライのベタベタを緩和しようと干してみるが、全然効果がなかった。

朝から結構マッタリして、10:00ころ出発。

パパはいつも朝が遅いんだねぇ!

今日は、お目当てのダート『竹岡林道』に向けて、R127を2Kmほど戻り県道91号へ。

地図を見ながらわき道に入り、高速道路の下を抜けると

何の前触れもなく、突然ケモノ道なった。



さすがに不安なので地図でよくチェック。

先に来ていたバイクの人も黙々と地図を眺めていたので、彼もきっと不安だったのだろう。



方向を確認して砂利道を少し行くと、いきなり素彫りのトンネルが出迎えてくれた。



何しろ素彫り、コンクリートも何もなく、岩石むき出しの彫りっぱなしなのである!



妙に感動してしまった。。。





これよこれ!



さっきから近くに犬がいるらしく、鈴の音がチリンチリン聞こえていたのだが、

ウロウロ写真を撮っているうちに地元の猟師さんが降りてきた。

なんでもウサギを追っているそうで、昨夜ウサギが遊んだ臭いを追って猟犬がウサギをワナに追い込み捕まえるそうだ。

なので鉄砲は持っていなかった。



聞くと、この先の林道は結構バイクが入ってくると言う。

『さっき車も入ってきたけど、どうしたんだろう?抜けられるのかな?』

なんていっていたが、『自転車なら大丈夫だよ」」とのこと。



話し好きなお父さん・・・

なかなか話が終わらないので、話しながらトンネルの写真を撮り始めたら、

犬がしびれを切らして走っていったので、ようやく「それでは」と別れた。

こんな出会いも一人旅、しかも自転車ならではである。





素彫りトンネルに感動しながら抜けると、久々のダートである。しかも本格派!!!



昨夜の雨でかなりぬかるんでいて先が思いやられたが





すぐにぱりぱりに乾いた最高のダートが待っていてくれた!!



『やっぱりダートはいいなあ』と、スルメを噛むように楽しむ・・・









ことができたのは
最初の5分くらい



一瞬でダートは荒れ果て、全く整備していないため深い水道(みずみち)が出来ていた。





『ここ、車が入ったんだよなぁ』

信じられない・・・



しかし真新しいワダチがあるから、少なくともバイクが数台通っているのは間違いない。

バイクとは違ってペダルが当たって漕げないので、自転車では深い水道の下を通ることは出来ない。





かといって、高いところは狭くて、ちょっとふらついたら確実に水道に転げ落ちる。





どうにも仕方がないのでしばらく押すことに・・・

とはいえ、押すスペースもないので、パパは溝の中、トーエイ君は上の方というとっても不自然な格好で無理やり押していく。



すぐに道も良くなるだろうと思ったのだが、あまりに甘かった。

行けば行くほど荒れてゆく一方。

ひどいところは押すのも大変なくらいに荒れ果てていた。

久々の自転車なので上半身のパワーは全く鍛えていないのに、テント込みの重量装備。

ホント、泣きが入った。。。









それでも、ここには自分以外全く誰もいない。

車の音も、バイクの音もなんにもない。

トーエイ君が砂利を踏む音、パパがあえぐ音しか聞こえない。

そして

一休みすると、鳥の声と風の音だけの世界になる。




この孤独感。


そしてむき出しの自然と溶け込む感じ。

これがダートの最高の楽しみなのである・・・





何をどうやっても絶対に車が通れるわけが無い道が続く。

が、途中に二台くらい錆びまくった車が捨ててあった。



朽ち方からすると、こんなダートでも5年位前までは車が通れたようである。

確かに、まだ落ち着いていないこの荒れ方はそんな感じだ。





結局竹岡林道2.5kmのほとんどを押しまくるはめになった。

ようやく林道出口に到着すると





デカデカと『通行禁止』のバリケードが迎えてくれた・・・



「そりゃそうだろ~」





と納得して『金谷元名林道』へ入る。

こちらもダートではあるがちゃんと整備されている。



さっきがひどかっただけに天国のように快適なダートだった。





このあたりは鋸山(のこぎりやま)の近くで岩山が多いので

こんな感じの切り通しがあちこちにあった



が、ここはひと味違っていた



なにしろこれ!



ガリガリ引っかき回した爪あとがそっくりそのまま残っている。



よく見ると山の断面ではなく、妙に薄く見ますね~

ちょっと先に行って攀じ登ってみてみると



この岸壁はこんなに薄くスライスされていたのだった・・・



『こんなに薄く残すんだったら蹴飛ばして全部谷底に落としてしまえよ!』



って思うのはパパだけでしょうか???





さらに少し進むと、ほぼ鋸山の裏あたりで一枚岩を削った道路に出くわした。





日本全国でいろんなダートを走ったが、一枚岩の削りだしなんて初めて。



さすがは鋸山、クライミングのルートがあっただけの事はある。



やるじゃ~ないの!









しかし快適なダートは「あっ」と言う間に終わってしまい、舗装道路で海岸沿いの保田へと降りる。



ここから鴨川へ向け県道34号を西へ向かう予定。



こ保田からまた山に入るとダートの山中林道~横尾林道へと迂回できる。

わざわざ遠回りをして、再びダートを責めるつもりである。

俺ってば、懲りないやつなのだ(笑)



途中で知り合ったお友達である(笑)





保田駅近辺で食料補給しようと店を捜すが、まったくない・・・



ぐるぐる回って、ようやくパン屋さんを一軒だけ発見!

入店すると人のよさそうなおばちゃんが出てきて、いきなり話に花を咲させまくる。



過疎化がひどくて、商売も相当厳しいんだって。

だから店がないんだ。

まだまだ先を急ぐ俺にはゆっくり話す暇はないのだが、久々の客に喜ぶおばちゃんの相手を30分は務めたんじゃないだろうか?

実は俺って、とってもいいヤツなのか???



それにしても内房の先端には本当に店がない。

過疎化で悩んでいるってのは痛いほど理解できる。

車ではそんな事まで実感することはできない。

自転車の旅ならではなのです。





さてここから西へ向かい県道34号線をゆく。

横根峠(150m)なんか軽く越えて、県道182号線を左折。予定のダート(山中林道)へと向かう。

が、入り口がよくわからず、通り過ぎたかな?と思っていると、それらしい林道入り口を発見。

右折してダートを登る。



しばらく登ると案内の地図が出た。

どうやら山中林道よりも少し北側の道だったようだ。

やっぱり行き過ぎていたらしい。



「戻ろうか?」

と悩むが、地図を見るとしばらく先に進めば山中林道に合流できそうだ。

ならばこのままいっちゃおう!

迷ったっていいよ

一人なんだから誰に迷惑をかけるわけじゃない・・・



ちょっと登ると、すぐに地元のおじいさんとすれ違う。

聞くと

「この先は自転車なら通れるよ。無茶なバイクも時々行っちゃうんだけどたまに落ちるんだよねぇ」



???「落ちる」???

(・o・ゞ



「まぁいっか!」

ってんで、そのまま行ってみる。

きっと何とかなるんだよ。

どうせ今回の旅は目的も何もないのだから、こんなのもいい。



で、どんどん進んでいくと展望台を発見!





その足元には、歩行者のみってはっきり書いてある。



『登山道???』

先を見ると見事に道がない!

あるのは踏み跡だけである・・・





しかしここまでずいぶん登って来ちゃったし、展望台を過ぎれば後は下るだけ。

この方向に、下まで下る・・・



『きっと何とかなるだろう』と腹をくくったら

展望台を登ってたいしたことのない景色を見てから出発。





以外に急な草原をしばらく下ると、突然難所が出現した。



右側は絶壁(すぐにも抜けそうな鉄パイプの手すりあり)

左側は超急斜面





たしかにこんなところはバイクで通れるわけがない。

たまに落ちるどころか、絶対にバイクでは無理だ。

自転車の俺だって無事に通れるか微妙な感じ。。。



が、ここまで急斜面を降りてしまったら登り返すのも大変だ。

ほんの20~30m下に見える山中林道っぽいダートが「おいでおいで」と呼んでいる。



しかし正面には、ただでさえ狭い通路の真ん中に木が生えていて、

自転車と並んで通るのは不可能な幅である。

しかし、この立ち木と手すりとの狭い隙間を抜けさえすれば、あとは何とかなりそうだ。

「男は度胸!」

トーエイ君を引きずりながらチビチビ下る。



一歩難所に入ると立ち木の直前は完全にナイフリッジ状態。

前輪が崖側に何度も滑り、トーエイ君もろとも崖下に転落しそうになる。



何しろトーエイ君と荷物だけで30kg近い重さである・・・

一発ではあがらない。

二度三度と引っ張りあげているうちに前輪が地面に引っかかってようやく一安心。

立ち木を抱っこしたときの安心感ったら・・・

一生このままでいたいくらい(笑)





さて立ち木の横は狭くって、トーエイ君と並んではどうにもこうにも通れない。

仕方が無くトーエイ君を担ぐことにしたが、何しろ狭い。

トーエイ君は完全に崖の上に浮いている状態。

立ち木にしがみつきながら数本の立ち木の横を抜け、どうにか立木の向こう側にトーエイ君を下ろし、自分も立ち木の横を抜ける。

まったくもって、怖いったりゃ~ありやしない





振り向くとこんな感じだ

左側に落ちたら命はない・・・





「ふ~~」

と一安心して先を見ると・・・





なんと今までとは段違いの急斜面が待っていた。

邪魔だった立木を超えたつもりだったんだが、逆に体を支えるものがなくなってしまった。



しかも、今までは左側の急斜面に生えていた立ち木が数メートル下までなくなってしまった。

相変わらず狭いナイフリッジだが、今度は手がかりが無いのでトーエイ君を担ぐこともできない。



右に落ちたら死亡するが、左に落ちたら大怪我ですむ。

どうせ落ちるなら左側だと心を決めて難所に突入。



細心の注意を払いながらじわじわ下り、ようやく一段落できるところまでたどり着き、写真を撮る。

一番やばいところで写真を撮りたかったのだが、そんな余裕なんてなかったよ。



一心地ついてから、さて下ろうと前を見る。

よく見たらなんと、最大の難所は実はまだこの次だったのである。。。

っもうかんべんしてよ~ (ToT)





今度は下の道までだいぶ近づいたし、左側は山なので落ちる心配はない。

とはいえ右側は相変わらずガケだから、ここからでも10m以上は垂直に落ちる。



相変わらずの狭さに加えて、更にきつくなった急傾斜。

ブレーキをかけていても絶対に止まらない。

まちがいなくそのままズリ落ちる。

ちょっとでも斜めに滑ったら10m下の道路まで直滑降・・・



これはさすがに無理なので、引き返そうかと振り返る。

が、すでに下ってきた道を押し上げて引き返すのはもちろん不可能である。

「道を間違えたと気づいたときに引き返すべきだった」 (ToT)

と後悔しても後の祭り。

何度目だろ?こんなこと。

目の前の難所が何とか越えられそうだと、つい突っ込んじゃうんだよね~

で、その先がもっと危険でもすでに引き返せなくなってるの・・・



いつもこうして一発勝負で突破にかけることになる。





この斜面ではどうあがいてもずり落ちるしかない。

俺が多少の怪我をしても、

自転車さえ壊さないように落ちれば何とかなる。

そう覚悟を決めた。





仮に片手片足くらい骨折しても、自転車が無事なら街まで下りることはできる。

しかし、自転車が乗れないほどに壊れてしまうと荷物ごと街まで担いで歩くことになる。

ここから街まではあまりに遠い。

こんな道で車が通りかかるなんてほぼ100%ありえないし。。。

だったら、折れた足で自転車にまたがって坂を下った方がずっと楽だ。



これがもし山奥のソロツーリングだったら自転車の故障は即遭難のピンチなのである。



立場が逆になって、足が折れても自転車さえ無事だったら・・・

下りは何もしなくても進むんだから、街の目の前まではどうやったって戻ることができる。

自転車の移動距離を歩いて戻るには遠すぎる。



だから山奥で自転車を守るのは自分のためなのだ。

こうやっていつも俺とトーエイ君はピンチを越えてきた。



ちょとした異音や振動でもいちいち止まってチェックする。

荷物がガタガタ鳴っているだけでも気になるからイチイチ止まって積みなおす。

だからトーエイ君の体調や気分はほぼ完璧に伝わってくるんだね。

だから、今や大げさでなく体の一部なんだ。



さてさて・・・



俺が無事に下山するためだ。

俺が怪我しても、頼むからお前は壊れてくれるなよ、頼むぜ相棒!





下り始めてすぐに右の絶壁側に前輪が滑り落ちる。

「おうっ!ヤバイ!!!」

あわてて引っ張りあげようとするが、狭すぎてなかなかあがらない。

必死にズリズリやっているうちに、何とかタイヤが引っかかってくれて引き上げに成功。

まだ問題の急斜面に入ってもいないのだ。

目の前の急斜面でこれをやったら確実に自転車だけ落としていた。



いよいよ細心の注意を払って急斜面に突入。



ズッズッズズ~

ブレーキなんかまったく効かずに、自転車だけが落ちてゆく。

手を離しそうになりながら必死に捕まえ、こっちもスズ~っと滑り落ちる。

とにかく絶壁側に落ちないことを祈りながら・・・



と、半分ちょっと上くらい(6mくらい?)のところで

うまく引っかかって止まってくれた。

全身が脱力しかけるが、まだ早い。

まだ半分ちょっと残っているのだ。

そして残りはさらに急傾斜。

だが、道幅は少し広くなっている。

落ちてもここからなら大きなダメージも無いだろう

あと少しだし、覚悟を決めて一気にズズ~っと滑り降りると、

なんとか無事に道路に降り立つことができた。



いや~こんなに怖い思いをしたのは超久々。

山では何度かあるけれど、自転車では交通事故寸前以外にはこんなの初めてだ。

(ここは登山道なんだけどさ)

よくも無事に降りられたものである。



しばらく呆けてから、天国の様に整備されたダートを先へと進む。

しばらく走ると山中林道の終点の県道88号だ。



しかし正面にあるはずの横尾林道の入り口が見当たらない。

左折すると木の根峠、地図が間違っていて(結構よくあるのだ)その先に林道の入り口があるのかな?

と見当をつけて左折する。

が、それらしい入り口は見当たらない。

しばらく走ると・・・・・



なんと



今さっき迷い込んだ登山道の入り口があるではないか!!!

どうやらここは最初の県道182号だったことが判明。

何のことはない

あれだけ怖い思いをして、元の道に戻っただけだった・・・



イッタイオレハ、ナニヲヤッテイタンダ!!!!



がっくし・・・・  orz



Uターンしてしばらく戻ると、先ほど出てきた林道が。

どうやらこれは山中林道で、さっき林道に合流したところから逆に進めばよかったらしい。

が、地図をどう読んでも向きが逆にはならない。

ひょっとしたら山中林道が地図にないトンネルを抜けて登山道と左右が入れ替わったのかもしれない。

そうでないとこの逆走は理解できない。



まったく謎だ!







もう一度ダートを攻めようかとも思ったのだが、すでに夜まで時間がない。

鴨川まで20キロ程度を1時間で走らないと、またしてもスーパーがしまってしまいそうだ。

今夜くらいうまい刺身を食べたいので、ダートはあきらめて県道34号長狭街道をまっすぐ鴨川へと向かう。



スケートリンクの様にすべすべの舗装道路を、気合のガッツ走りで激走するとあまりにも早く鴨川についた。

最初っから真っ直ぐ鴨川に向かっていたらどれだけ早く着いたろう?

って思うとバカらしくなりそうなところだが、やっぱりダートは最高なのである!

こればっかりはやめられんのだ・・・

そもそも、効率を追求するなら最初っから自転車なんて乗らない方がいい





鴨川に着いて最初の国道沿いのスーパーに入るとちょうど地元産の刺身の半額セールが始まったところ。

客が少ないので不安になりながらチェックをすると、いかにも美味そうな厚切りのマグロがあった。

店をひと廻りしてから買おうかと思っていると、急に半額を聞きつけて客が殺到してきたので慌てて買う。

他にも半額で寿司などを仕入れて振り向くとレジには長蛇の列。

一瞬で刺身は無くなっていた。

らっき~だったよ!



さて、無事に晩飯を仕入れたので、寝ぐらを捜しに国道128号線を勝浦方面に向かう。

今夜は美味そうな刺身もあるし、隣の安房天津駅か、安房小湊あたりでゆっくり寝ようかな?



なんて考えながらシーワールドの横を抜け、バイパスとの立体交差に出た

「ここでも十分寝られるなぁ」などと悩みながら安房天津駅に到着。



「いい感じなんだが微妙に街中だし、さっきの立体交差の反対側にしよう」

と、さっきのバイパスと合流地点の立体交差のガード下の方がゆっくり寝られるだろう。

と先へ進むが、ついてみると、こちらの立体交差下には寝るスペースがなかった・・・



戻るのもイヤなので仕方なく安房小湊まで向かうが、ここは意外とでっかい駅でとても野宿なんてできない。



『こりゃあ失敗。すっかり難民になっちまったぞ!』



しかし、先に進むしかないので疲れた体に鞭打って走ることにしたが、次の滑川アイランド駅までは10キロ以上ある。

途中に良い場所があれば良いのだが、海と山に挟まれた細道なので、全くスペースというものがない。

半分泣きそうになりながら、ようやく滑川アイランド駅にたどり着いた頃には脚が痛くなっていた。



期待通りの無人駅なんだけど、なにしろ狭すぎて待合室(コーナー程度の吹きっさらし)の中にしかテントを張るスペースがない。

そしてそこはホームの目の前。

とってもジャマだ・・・



だけど、昼間無理をし過ぎたので、もう一歩も進む体力は残っていない。

少し休んでから一通り探索すると、滑川アイランドはとっくに倒産→閉鎖されていて他には全く建物がないから、ここで降りる人はまずいない。



ならば良いかと、自転車を待合室に入れて(すでにそれすら辛かった)刺身をくらう。

見た目どおり、とっても旨かった。

これには大満足!

だが・・・



「ガサッ」

「サワサワ」

ホームの向こうの森の中から音がする



どうやら野生動物が歩いている気配。



考えてみれば、夜になったらだ~れもいないこの駅が、野生の王国と化すであろうことは容易に想像がつく。

『テントに入れば大丈夫だろう』と自分に言い聞かせて食べ続けるが、

イノシシあたりに襲われたらさすがにやばいかも?

ひょっとしたらクマなんていたりするのかな???



なんて考えている間にも、向こう側では「ガサゴソ」音がするんだ。

霊感の強いパパの直感がここは大丈夫だと感じている

からそっちの心配は無いんだけど、

野生動物はあまりにヤバイすぎる。。。



それに、ホームの目の前に待合室があるので、電車から見るとテントが丸見え。

降りる人はいるわけ無いだろうが、常識としてやっぱりまずいよなぁ。。。



てなわけで、体はつらいけど移動することにした

そろそろかんべんしてもらって寝たいんだけどさ。



で、またまたナイトランである・・・

もう泣きそう!



疲れきった体に鞭打って、どうにか上総興津に到着したが、やっぱりここも有人駅で、テントを張るスペースがない。

仕方がないのでさらに移動。

相変わらず道沿いにテントを張るスペースはまったく見当たらない。



次の鵜原駅がだめなら、その次は勝浦~御宿と人気スポットが控えているので、野宿スペースなんて見つからないだろう。

一体どこまで行けば寝られるんだ???

マジでやばいかも?

都内近郊をなめたらアカンね~

すなおに安房天津で寝てしまえばよかった



ようやくたどりついた鵜原駅にはやはり駅員室がある。

しかし、夜は無人らしい。

うろうろ探索したが、テントを張るスペースは駅の軒下。

しかも、新品のシャッターの真横である。



駅員がここから出入りするようなら怒られるだろうなぁ!

とは思ったが、すでに夜の11時

もう本当に限界を通り過ぎて腿の裏の腱が痛くなっているので、心の中でごめんなさいをしながら、速攻テントを張って寝てしまった。

もう本当に無理なんだ!

怒られたら謝るよ・・・

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