さて、翌朝
大声で怒鳴られて起こされる。やっぱり・・・
急いでテントをたたむために中を片付けているとさらに怒鳴られた
そこにいたんじゃ中に入れないんだよ!(怒!)「あのシャッターが入り口か!」
と気づき、あわてて外に出て、テントを引っ張り入り口を空ける。
何でこんなところにテントを張るんだ!と、
駅員は大激怒平謝りに謝り「昨夜11時になってしまい、どうにもならなくてテントを張りました」
と言い訳をしたのだが、とことんボロカスに文句を言われまくった。
確かに悪いのは俺のほうだが、すぐにテントをどかしたんだし、ここまでクソミソに怒られるほどじゃじゃないだろうとさすがに頭にきた。
やはり大都市近郊の野宿は難しい。
都会人には余裕がないんだねぇ~(泣)なにはともあれ、食事もしないでとにかく出発する。
これ以上心証を悪くすると、次に来るツーリストにもっと嫌な思いをさせてしまうからね。
そもそも、
我々は人の好意に甘えて野宿を黙認してもらっているだけなんだから。
怒られるのが本当なのです。
これを読んでいるほかのツーリストの皆さん、勘違いはしないようにね・・・
出発すると、ほどなく勝浦に到着。
時間によってはここから帰ろうと思っていた駅なのだが、昨夜走りすぎたので朝イチについてしまった。
従って、記念写真を取ってすぐに移動開始。
ここからは思っていた以上にひらけた街がずっと続く。
夕べ鵜原で強引に野宿しなかったら、本当に泊る所がなかったかもしれない。
あぶない、あぶない・・・
鴨川からこっちは、サーフィン店や民宿、土産物屋などが多く、内房総とはうって変わって非常に華やかである。
あちらでは食料調達に困るくらいに店がなかったのに、スーパーもコンビニもズラズラ並んでいる外房はまるで別世界だ。
ま、ツーリストとしては
内房のさびれ方の方がずっと好きですがね。
しかし、このにぎわいも、今年からは原発騒動で観光客が来なくなるから、地元では死活問題なんだろうなと思う。
福島から放射能が垂れ流される中、房総とはいえサーフィンに来る人は確実に減るだろうから、目の前のサーフィンショップも今年一年を乗り切れるんだろうかと、どうしても余分な心配をしながら走ってしまう。
今日は朝から強風が吹き荒れていたが、せっかくなので九十九里浜を一目見てから帰ろうと(車では飽きるほど来ているが)、海沿いを走る。
自宅から近すぎるので、改めて巻頭近県を走る機会なんてそうそう無いのだ。
道端の商店の旗がブチ切れそうにバフバフはためきまくっている。
本当に前に進むのが大変な風だ。
ひ~ひ~言いながらも何とか
九十九里の入り口に到着。
更に北上して銚子まで行こうか?という気持ちはとっくに失せていたので、写真を一枚撮ったらすぐに茂原へと
内陸の道に入る。
これだけ向かい風が強いと、山陰になるので風のこない峠を登っている方がはるかに楽なほどなのだが、このあたりに峠はない。
それでも海沿いを離れ内陸に入ると、いくらかでも風が弱くなって走りやすくなる。
何の印象も無い普通の道を走り茂原へ。
ここから輪行で帰ろうと思ったのだが、まだ昼前だし、ちょっと走り足りない。
地図を見ると、もう少し山道を楽しめそうなので、茂原街道をしばらく走ってから山道へ入る。
たいしたことのない峠を越えると湖際に出て、ちょっと下ったら最後の山道はオシマイ。
あとはいくら走っても街中のつまらない道なので、
適当な駅で輪行してさっさと帰ることにする。
ふと気づくとバルブのナットがこんなにユルんでいた。
ダートの走りすぎですね~
しかし、最寄りの駅から乗ると、曽我で乗り換えするのが面倒くさい。
で、曽我の先まで走るとすぐに千葉市。
更に足を延ばせば西船橋から武蔵野線で簡単に帰れる。
『じゃ、そこまで走っちゃおう、電車賃も安くなるし』
と、思いながら(ひょっとしたらこのまま家まで走って帰るのも悪くないかな?)などと心の片隅で考えていた。
津田沼につくと、残りは40キロ前後『あと2時間も走れば帰宅できる。そのために自転車のばらしと組立で1時間半も掛けるのもバカらしいか』
と、結局(案の定)自走で帰宅することになった。
となると、無理に線路近辺を走る必要もなく、最短距離を走って帰れば良いので、コースを検討して、鎌ヶ谷を通過して新京成沿いに入る。
このあたりも新居購入の時に検討して、何度か見にも来た地域である。
地図を見ると、そのまま今回検討した地域をずっとたどって帰るルートである。
途中で道を間違えて、南柏駅に出てしまった。
『しまった、遠回りだ・・・』
が、せっかくなので記念写真を取って出発。
隣の駅は、嫁が買いに行って、目の前で売れてしまった家がある。
ついでに記憶を頼りによってみる。
あそこは崖地物件だったので、地震でどうなったのか非常に興味があるんだ。。。
が、道路整備ができていなくて付近は超迷路状態。
目的の物件を捜すのは早々にあきらめた。
激しく迷ってしまい、どこをどう走ったかわからないまま、とにかく上へ上へと丘を上って、近辺のスーパーと地形を確認。
ようやく見当をつけて下るが、やっぱり迷う。
それでも、大まかな方向の見当をつけて適当に走ると、ようやく江戸川に出た。
江戸川を渡るとようやく埼玉県に入る。
ここまでくればもう何とでもなる。
昨夜ジプシーになってさまよった距離を考えれば、家までの距離なんて『へ』でもない。
そうして無事に帰宅したわけであるが、今回は初めてのルートだったから街中でも飽きずに走ることができた。
しかし、もう二度とゴメンである。
しんどいし、危険だし、何よりまったく面白くない・・・
今日は結局12時間以上、150キロ程度は走ったろうか?
やはり、朝早くにたたき起こされた成果だ(笑)
それにしても、これだけ疲れ切っていたのに、こんなに走れるとはオドロイタ!
まだまだ現役で走れそうな予感!!!
(かなりウレシイ♪)
ママと子供たちが帰ってくるまでには、まだお盆休みがあるからそこでまた走りにいける!
でもね、ツーリングも大好きなんだけど、
ピコポンと一緒に遊んでいる方がずっとずっと楽しい
って、
改めて実感させてもらったよ。
だからごめんね~トーエイ君
お盆休みの後はまた、しばらくのあいだ乗れないけれど
ピコポンの手が離れるまで、壊れずにじっと待っていてね!
君が壊れたらパパも自転車から足を洗うからね~
だから約束だよ!
かならず一緒に沖縄を走って全県制覇しようね!!!
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