約20年ほど前の話である
大阪で友人の結婚式があるので、旅先で知り合った京都の友人と前日にアポを取った。
当時は貧乏していたので京都のユースホステル(以下YH)に予約を入れたが、京都駅よりかなり遠いYHだったので、念のため寝袋を持って行った。
そもそも
なぜ結婚式に行くのに寝袋持参???
というのはあっちに置いといて・・・
職場に荷物を持って行って、仕事を終えたあとそのまま夜行バスで京都に向かったのである。
早朝京都に到着し、友人に連絡。
駅の喫茶店が開くのを待って朝食を取りながら待つ。
雨の降る中、一日中京都を案内してもらい、酒を飲みながら晩飯を食べていたらだんだん話が身の上相談になってしまった。
話しが重い・・・
迫る終電。
しかし話は終わらない。
きっとYHまでのバスは終わっちまったな
気合で歩くしかないか?
とっくに門限も過ぎているだろう。
無事に到着しても、入れてもらえるだろうか???
しかし話はドンドン深刻になってゆく・・・
駅前のホテルに泊まる金もないし、今夜は野宿だなぁ
寝袋を持ってきてよかった・・・
終電で帰る友人と別れた後、京都駅(当時はまだ建替前だった)をうろつき、寝やすそうな場所を物色。
観光地の駅だから、きっと野宿する旅人もいるだろう。
居心地の良さそうな目立たない隅っこの階段下を見つけた。
近くにも帰り損ねたサラリーマンが朝まで過ごす雰囲気でビールを飲んでいる。
これなら大丈夫だ。
これがその夜の不幸の始まりであった・・・
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